F3地方選手権 東京公道シリーズ

1999年のマカオF3では伊藤君が3位でお立ち台にあがったり、松田君も4位だったり、翌週のコリアGPでも金石(T)君が予選2位だったりと日本の若いドライバーも公道で速いところを見せているようではあるが、マカオF3での優勝は今だ無い(注4)

日本では公道コースを経験できないから不慣れなのだと昔からよく言われるが(注1)、それならばマカオウィナー養成講座として、ストリートコースばかりで構成したシリーズを全日本F3選手権とは別に仕立てて選手を鍛えれば状況は改善されるのでは、という大雑把な発想にもとづき(注2)、東京都内各所を転戦する仮想地方シリーズのコースをいくつかデザインしてみた。何故東京かというと、これを発案した頃筆者は東京在住だったため取材し易かったからである。他意は無い(注3)

比較的現実的なプランから荒唐無稽なものまでさまざまだが、あまり実際面の制約にこだわるより自由に考えたほうがユメがあってよかろう(笑)という訳で、かなり無茶な案でも面白ければ掲載することとした。

ロケーションが地味すぎたり、あまりにも無茶な設定だったり、一度も現地調査を行なっていなかったり、別バージョンのほうが良かったりするような“ボツ案”は《B反市》に掲載していく予定。


CALENDAR
round開催場所
3月@新宿西口
4月A丸の内〜永田町
B北品川〜五反田
5月C青山
D荻窪
6月
─梅雨の間お休み─
7月
round開催場所
7月E昭和記念公園
8月Fお台場(暫定掲載)
9月G渋谷
Hよみうりランド
10月I六本木
J新宿東口
11月K皇居周回コース

《B反市》

凡例

注1.
 しかし1998・99年のマカオF3で勝ったのは全日本F3のイギリス人という、日本人と同じ位に公道サーキットに縁遠い種類のドライバーである。日本人が勝てない本当の理由は別のところにありそう。

注2.
 と言うより公道サーキットをデザインしたいというのがまず先にあって、どうせ一般道を走らせるなら市販車ベースの競技車よりもフォーミュラカーのほうが非日常性が際立って良い。でもF1/FポンCARTクラスだとあんまり高級でリアリティなさすぎるし、大体車がでかくて(F1はともかく)コースの狭さが目立ってしまう。かといってF4クラス以下では地味すぎる。そこそこプロフェッショナルなカテゴリーで、且つ狭い道も強引にコースに組み込むには、マカオの極狭コースも現実に走っているF3くらいがちょうど良い、という訳で本文のような建前になったと言うべきか。

注3.
 東京一極集中の片棒担ぐみたいで、あまりいい気持ちはしないとも言える。本当は全国の仮設サーキットを転戦するほうが望ましい。

注4.
 本文は1999年暮に書いた。勿論現在では2001年に佐藤琢磨君が優勝した例があるが、佐藤君は日本人ではあるものの英国でキャリアを重ねており、日本出身ドライバーとは言い切れないので、基本的な事情は現在も変わらず。でも英国のレースも公道コースとは縁遠いけれども。


公道天国↑